2006年03月02日
IBACH=イバッハ納品 [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
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IBACH=イバッハ納品 [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
約半年に渡る修理を終え、納品した。新築されてあまり経ってない綺麗なお部屋に気持ちよく溶け合うご様子。黒の艶消し塗装で落着いた雰囲気。お客様にもお喜びいただき、一安心。早速ご試弾いただく。アクションを引き出し交換した部品や変更したシステム等の説明を行いご確認いただいた。音の狂いは、大分落着き調整も安定しつつある。快適に末永くお使いいただければと願う気持ちで帰路に着く。
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2006年02月10日
ネームの仕上げ [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
塗装も最終段階に入る。重なる修理によりロゴのネーム部分が薄くなっている。この時代のネームは、化粧板に埋め込んであるタイプ。木部を黒で塗装してネームを出すのは、なかなかの作業。塗った黒のウレタン塗装から真鍮のネームを掘り出す。綺麗に掘り出した後に、クリアーのポリエステルで仕上げた。全体を黒艶消しで仕上げ鍵盤蓋の内側を黒艶出しで仕上げた。
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2006年02月02日
屋根の塗装に取り掛かる [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
気温が低く塗料が乾かない。この時期の塗装は、苦労する。ペダル・脚の塗装を終え屋根の塗装に入る。黒に塗ってしまうのが惜しいくらいの木目である。
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2006年01月28日
外装の塗装に入る [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
アクション・鍵盤・ダンパーの組立を一通り終えて、外装の塗装に入る。このピアノは、修理の度に何度か重ね塗りされていた。今回は、全ての塗料を一度剥がす。塗装の仕事は体力勝負。なかなかの重労働。シンナー等の臭いが体に悪そう。充分な換気を行なうがこの季節なかなか寒さが厳しい。その一方で塗料の乾燥には温度も上げなければならない。ペダル・脚と仕事を進める。
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2006年01月23日
ダンパーの解体 [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
ダンパーアッセンブリーの解体を行なう。清掃を行い、関節部分の点検を行う。関節部分の動きに問題はなさそうなのでシリコン(潤滑材)を塗布して次の作業に進む。
ブロックのスクリューをソケット付きに変更する。ダンパーの取り付けや調整を行いう時にスムーズに作業が行なえるようにするための改良。ソケットを打ち込んで、ワイヤーの通る穴を開けた。
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2006年01月21日
キャプスタン植込み [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
ハンマーやウィペンの位置が決まりキャプスタン取り付け位置が決定する。前後・左右の位置を決め穴あけ・植込みと作業を進める。埋木の部分に植込むことになるが硬さも程好く取り付けが進む。ポプラの埋木で正解のようだ。このシステム変更でアクションの鍵盤からの取り外しが簡単に行なえるようになった。
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2006年01月18日
ハンマー穴あけ [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
新しいハンマーに穴を開けた。サンプルとなる元の部品は、前回の修理の際に理解し難い取り付けがなされている。本体の寸法から基本に基づき位置と角度を割り出し、作業を進めた。システムの変更もあり、組み上げるまで心配は残る。一気に組み上げたい。
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2006年01月16日
アクションの組立を行なう [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
アクションの組立に入る。今回の修理は、アクションの殆んどの部品を交換する。サイズ・位置を確認しながら組み立てた。フレンジスクリューも新しいフレンジに合わせてワッシャー付きの物に交換した。サイズも丁度いい。綺麗なアクションに蘇る。フレンジの納まりを良くするためにレールとの間に#80のサンドペーパーを貼る。
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2006年01月14日
アクション解体 [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
アクションの修理に進む。各部をチェックしながら解体する。心配したレールの破損はないようだ。全てを解体しブラケットとビスの塗装から行なう。ハンマー部分は、廃棄。ウィペン部分は、修理が全て完了して納品したらご指導いただいた森田氏に送ろう。
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2006年01月12日
鍵盤ブッシング貼替え [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
鍵盤のフロントとバランスのクロスを貼り替えた。充分乾燥させているので順調に進んだ。今回、初めてアルミ製の貼り駒を使用。木製・樹脂製といろいろと試したが精度は、金属に勝てる素材はないようだ。仕上がりが楽しみ。
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2006年01月05日
鍵盤木工修理 [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
アクションのシステム変更に伴い、鍵盤の木部を埋木する。埋木の材料を作るのに以外と時間が掛かった。最初に松材で作ろうと思ったがなかなかうまくいかない。柔らかすぎるようだ。ポプラ(朴の木)で作ってみた。最後のすり合わせはペーパーで一個一個丁寧に行い接着した。
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2005年12月06日
IBACH=イバッハ [■マイスターお仕事日記]
12月に入り、イバッハの作業に戻る。鍵盤部分の修理に入る。フロント・バランスのブッシングクロスを剥がす。以前は、ヤカンを使用していたが、最近購入した専用の蒸気を出す工具で作業効率もアップした。なかなかのすぐれものだが、ドイツ製とあってお値段もなかなかだ。便利さには替えられないが・・・
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2005年11月29日
ダンパーを取り付ける [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
今回は、レバーブロックのスクリューをソケット付きに変更して取り付けた。
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2005年11月26日
ダンパーフェルトを貼替える [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
新しいダンパーのフェルトに元の寸法を参考にカットして貼り替えた。何度目かの修理で多少オリジナルからは仕様が変わってしまっていると想像できるが止むを得ない。結果、止音がよければ問題はない。昔は、ニカワを使用していたようだがボンドで特に問題は無いようだ。木工用速乾ボンドを使用した。
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2005年11月22日
白鍵を貼る [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
白鍵にファインアイボリーを貼った。サイズ・色合いで今回は、カワイピアノに使用されているこの鍵盤を選んだ。長い年月を経た鍵盤の木部は、大分やせているので木部に合わせて研磨すると鍵盤の隙間が大きくなってしまう。隙間を見ながら整形を行なって仕上げた。
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2005年11月18日
張弦を完了する [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
張弦を完了した。
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2005年11月16日
ピュアサウンドを張る [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
本体の塗装を終え、フレームを取り付け張弦に進む。今回は、ベース部分を除きピュアサウンドワイヤーを張った。以前、ジョンブロに使用した残りと足りない分は張力計算を行い取り寄せた。ボディーが大分痛んでいたので修理は行なったものの張力を大幅に下げる事にした。大体20%、下げる計算で#18~#12を使用した。中音部分は、一本掛けの玉造りを行いながら作業を進める。やはり素材は大分柔らかい。作業中の傷が断線の原因になるので、慎重に作業を進めた。仕上がりの音色が楽しみだ。
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2005年11月13日
ピン板の取り付け [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
塗装を終えたフレームを本体に合わせてみる。ピン板の位置を確認。響板との関係。駒圧等をチェック。ピン板の最終カットを行い、取り付け位置を確認して一度フレームを取り外す。ピン板を本体に取り付けた。接着を行い、木ダボを埋め込んだ。周辺の木工を行なう。親板の穴も埋めた。いよいよ本体の塗装に入る。
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2005年11月12日
フレームの塗装 [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
いつものように、チューニングピン穴の面を取る。裏返してカポの整形を行い、塗装に入った。今回は、ベーゼンに近いこの色を使った。国内で仕入れた物だが、並べて見ると僅かに違う。一見すると殆んど変わらないのだが・・・修理の度に塗装を重ねてあるようなのでサラッと軽く着色だけにとどめた。
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2005年11月11日
響板を本体に取付る [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
朝から仮付けを行なう。一気に接着を行なった。
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2005年11月10日
響板の裏を塗装する [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
イバッハの張弦まで進めたのでシーズニングに入り、途中になっていたウィーン製のピアノに戻る。響板の表を塗装して乾燥させて置いた、裏側を塗装する。塗膜によるクラウンも出た感があり妥当な頃あいだった。乾燥したら一気に本体に取り付けたい。当て木やクランプを準備する。
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2005年11月04日
張弦を完了する [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
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2005年11月02日
張弦 [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
張弦作業に入る。中・高音部分は、全て一本掛け。以前は、ヒッチピンに掛ける部分の玉を一台分造ってから張弦したが今回は、一本づつ造りながら張ってみた。久しぶりの玉造りで指が痛くなった。情けない!
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2005年10月31日
張弦準備 [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
フレームの取付を終え、張弦の準備を行なう。ピンブッシを打ち込み穴を開けた。ピンブッシの11mm径がなかなか手に入らなくなってきていた。古いカワイピアノは、11mmだったが、現在フレームのチューニングピン穴が10mmになったようでヤマハ・カワイが同じとなり10.5mmで生産されている様子。11mm径のピアノを修理する場合は考えて置く必要がありそうだ。
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2005年10月17日
フレーム塗装 [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
表を塗装して、透かし彫りの部分を色を変えて強調してみた。
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2005年10月15日
フレームのカポ研磨 [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
フレームの作業に取り掛かる。ピンブロックを取り外し面を取る。汚れを落とし裏返す。弦の跡が意外と食い込んでいた。カポの部分をヤスリで整形しサウンドペーパーで仕上げた。塗装を行ない、カポの部分は取り除く。表の塗装に移る。
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2005年10月14日
響板の塗装を完了する [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
響板の塗装を完了する
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2005年10月13日
響板雑音修理 [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
以前から気になっていた響板の雑音を抑えるため周辺をビス止めした。事あるごとに響板や駒の上を握りこぶしで叩いてチェックする。裏返して響棒を叩いた時に気付き気になっていた。リムから響板が何処かで少し浮いているようだ。考えられるフレームボルト間を響板ボタンを添えてネジ止めした。
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2005年10月12日
響板の仕上げ [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
裏の作業を終了し、中塗りまで作業を進めいていた響板を仕上る。凹凸を最小限にするため中塗りを行い、研磨をおこなった。割れ修理部分の段差もこれで綺麗になる。研ぎ出しを終えて仕上げの準備。
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2005年10月09日
本体を裏返す [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
響板の下地塗装を終え、本体を裏返した。支柱の上に積ったホコリなどが意外と出てくる。雑巾で清掃を行い、響板の裏やボディー裏側を塗装する。棚板の解体を試みたが接着してあるようだ。今回は、そのままにして塗装をする事にした。多少作業性が良くないが時間を掛けて行なえば特に問題ない。裏の状態で作業がし易い棚板部分と後ろ脚部分の取り付け座の塗装を剥離して、次にボディーに進んだ。
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2005年10月08日
響板塗装 [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
ラッカーシンナーとアセトンを使い古いニスを剥がした。今回は、容易に作業が進んだ。割れの修理跡を今回どう処理しようか考えたが、特に問題もなく丁寧な作業が施してあるので表面の再仕上げだけに留めた。木ネジも製造当初からの物が殆んどなので頭を磨いてそのまま戻した。下地のシーラーと下地塗料を吹付けて次の作業に進んだ。
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2005年10月07日
駒の洗浄とピン研磨 [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
中性洗剤を使い駒上面を洗浄した。大分汚れが落ちた。手早く作業を終え、エアーで乾燥させれば特に問題が残らない。とは言え充分乾燥させてから張弦したい。今回は、張弦が大分先になりそうだから大丈夫。駒ピンは、真鍮ブラシとサウンドラバで丁寧に仕上げた。
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2005年10月06日
フレームを取り外す [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
弦を取り外し・チューニングピンを抜き・フレームボルトをゆるめて取り外せば、フレームを取り外す事ができる。三点できれいにバランスを取れば一人でも取り外す事ができる。会社勤めの頃は、数名で取り囲んで取り外したものだが独立してからは一人で行なっている。手順を考えれば特に危険な事もない。
フレームを取り外すまで気掛りなのが、ピン板である。古いピアノは、割れたり接着が剥がれている事が多い。中音ベース側のチューニングピントルクがゆるかったので心配していたが大丈夫だった。一安心である。マークも綺麗に残す工夫をしたい。
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2005年10月05日
解体を進める [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
全体の張力を下げる瞬間は、何回経験しても緊張する。特に古いボディーは、神経を使う。張力を下げはじめると全体のバランスが崩れるのか色んな所からきしむ音が出る。時にはベース弦が飛んでしまう事がある。今回はそんな事もなく順調に進んだがきしむ音は大分出ていた。全体の張力を下げると今度は、弦の太さを測定しながら取り外す。
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2005年10月03日
解体を開始 [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
必要なサイズを記録しながら解体を進めた。断線が多いと聞いたので張力の計算も行い弦の太さも変更を検討しなければならない。張力計算もパソコンを使うようになってから本当に簡単になった。ありがたい事である。
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2005年10月02日
部品の確認を行い注文する [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
解体前の音のチェックを完了する。録音を取ったりすれば最良なのだろうが再生しても、本当の音に再現できる訳もなく自分の感覚に焼き付けるが一番。ドイツに注文する部品一つ一つをサイズ・形状をチェック。約一ヶ月後に届く予定。全て希望通りの部品が届くことを祈るだけ。今回は、初めて手掛けるシステムの変更があるので特に慎重に行なった。
こんな時にご相談する京都の森田氏に電話で聞いてみた。70歳を超えても元気に工房でお仕事をなされているご様子。最近の様子や珍しいピアノのお話も合わせてお聴きした。最近「よもやま話」を書き足したとのこと、早速読ませていただいた。
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2005年10月01日
支柱を塗装してしばらくシーズニング [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
丁度一ヶ月前にピン板修理を手伝っていただいた「S」氏のページを拝見する。
「ざ・職人」
レポートにまとめていただきありがとうございました。少しでもお役に立ててれば幸いです。帰宅途中に大変なアクシデントにみまわれた事を最近知りました。大変お疲れ様でした。支柱の塗装を仕上げてしばらくこのピアノの作業は休憩に入ります。
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親板(リム)の二重構造 [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
低音部分の音によりふくらみを持たせようと考えたのか、こんな工夫がされている。最高音にもっと小さく響板の振動を妨げない工夫は何度か気付いた事があるが、こんなに大胆に二重構造を施してあるピアノは初めてである。低音部分の張力や響板に掛かる圧力に耐ええるのだろうか?当時の接着剤(ニカワ)では、大分無理な試みではないかと思う。現に響板が剥がれたり割れたりしている現実をみると今回の修理もどの程度、耐久性があるのか不安になる。現代の接着剤の性能に期待する。私にできる事は、ニカワを完全に取り除きすり合わせを丁寧に行い慎重に接着する事だけだと考えている。
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2005年09月30日
SCHWEIGHOFER=ウィーン製 [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
響板塗装を行なう。元の塗装は簡単に剥がれると思って取り掛かったが、残念。約30年の修理だと想像するがウレタン系の塗料が塗装されていた。意外と手間どる。表面部分の凹凸を出来るだけ取ろうとサンダーで大胆に平らを取った。響板だけを作業台で作業が出来る喜びを感じる。いつもは、親板(リム)が結構邪魔になる。
下地塗装から中塗り・仕上げと作業を進める。表は、これで完成。一週間も乾燥させれば響板の反りも増すと思う。裏は、本体取付直前に塗装するとしよう。
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2005年09月29日
SCHWEIGHOFER=ウィーン製 [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
響板の修理も終盤。響棒接着に使用した木ネジを木製ダボに交換、接着。さらに表面を同じ材質の松材のダボで埋木する。カットしてペーパーで仕上げた。次に塗装を施せば完成する。
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2005年09月28日
SCHWEIGHOFER=ウィーン製 [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
響棒を取り付けて、残りの響板を組み立てた。元の形に戻りつつある。接着の時間を利用して、本体の塗装を剥離する。黒い塗料をはき落とすと結構綺麗な木目が出てきた。本体胴回りに真鍮の飾りが施されていた形跡が見られる。
化粧板の張り合わせからやはり黒で仕上がられたピアノと想像できる。黒に真鍮の飾りが食みこまれていたと想像できる。親板内側もきれいに剥離した。響板接着部分のニカワをきれいに洗い落とす。
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2005年09月25日
SCHWEIGHOFER=ウィーン製 [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
取付可能な響棒から接着を行なう。以前の修理で使用された木ネジを利用し足りない部分は3mmのボルトを使用。ボンドは、ヤマハのモビニールを使用した。接着力がよく多少の充填部分があってもいいようだ。厚紙のようだった響板も次第に硬さが増していく。楽器が古いこともあって今回は、響棒に付けられたクラウンだけでそれ以上のクラウンはあえて付けないで接着した。多少自重で反る程度の工夫はしてみた。
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2005年09月24日
SCHWEIGHOFER=拾って来たピアノ(11) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
響棒のニカワを洗い落とし、サンドペーパーで仕上げる。響板の裏のニカワを洗い落とす。組立の手順を色々と検討する。製作手順と同じ方法が最適とはかぎらない。とりあえず中心部分の長駒を含む二つの響板を貼り付ける事にして工夫した。最大限、二つの響板が密着し段差が生じないよういろいろと工夫した。長駒との接着も同時に行なう。以前の修理で接着剤や余分な材料が差し込まれているのでなかなかピッタリとはいかない。位置や段差は最小限のズレに食い止める事ができたと思う。
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2005年09月22日
拾って来たピアノ(10) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
いよいよ修理を開始する。ニカワ切れの接着部分を接着する。本体支柱の剥がれている部分を接着。長駒の低音側を響板に接着。
以前の修理で穴の開いた響棒を修理。ついでに、ピン板製作の時に駆け付けいただいたY氏の提案により、響棒両端をカットしてみる。R40mmでそぎ落としてみた。響板全体の振動が敏感に反応しそうだが結果は如何に!
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2005年09月21日
拾って来たピアノ(9) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
ピン板の製作から、しばらく手付かずだった。響板の取り外しを行なった。意外と簡単に大きな欠損もなく取り外せた。響板は、大きく3本の割れがあり全て膠切れが原因と考えられる。親板塗装剥離と平行して響棒の剥離も行なう。全ての響棒が取れ響板も4分割。ようやく修理が始めれそうだ。
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2005年09月20日
ピアノに消音キットを取り付ける [■マイスターお仕事日記]
消音キットの取付とクリーニングのご依頼を受けた。大切にお使いいただいているご様子。製造番号から1973年の製造のカワイピアノ。通常この製造年だと現地での取り付けは不可能。鍵盤の筬を大胆にカットしなければならない。一軒家からマンションへの移動にあわせて消音キットの取り付けとなった。ご家族の思い出があって、買換えはしたくないとのお考え。こう考えるお各様には、どんな工夫も惜しまないつもりだ。今回の作業で工房に持ち込めば相当古いピアノでも消音キットの取り付けは可能なことがわかった。
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2005年09月11日
パリンカ コンサート [■マイスターお仕事日記]

アンドレイ・ピサレフ氏のコンサートが、パリンカで行なわれた。他のコンサートの仕事と重なってしまい前日と、当日朝でピアノを仕上げた。近頃の冷房のせいかピッチが上がっていたので下げなければならなかった。仙台での演奏会も久しぶりと聞くが、私も初めてお会いした。素晴らしい演奏に喝采。仕上がったばかりのCDにサインをいただき帰宅した。

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2005年09月08日
イバッハ(IBACH)との出会い [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
お客様からのご依頼で、修理可能かどうか見て欲しいとの依頼でお伺いした。現在も創業し続けるドイツ最古のピアノメーカー。イバッハ。過去に数台触れた経験はあるものの自分が修理を担当するのは初めて。何度か修理経歴を持つピアノで製造番号は見当らない。
なぜ、製造番号を消してしまうのか、私には理解できない。製造年を偽って新しいと説明して高額で売りたいのだろうか?メカニックの形式からも80年は、経過していると思われる。音色のばらつきは有るものの独特の音色。現状を見る限り大きな問題は無さそうである。数度の弦交換やハンマーの交換は行なわれている様子。でも、メカニックの大きな改造は行なわれていないと思われる。この枯れた音色を蘇らせる事に全力を傾けたい。半年に及ぶ大修理となるだろう。
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2005年09月07日
拾って来たピアノ(8) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
ピン板をフレームに取り付けるボルトの位置を出し、ピンの穴を開けて塗装を行なって完成した。先日、一緒に作業を手伝って下さったS氏からメールが届いた。
伊藤様
先日は、貴重なお時間と技術を提供して頂きありがとうございました。
私たちも大変満足した研修を受けたと実感しています。
伊藤さんから見れば素人の調律師ですが、これに懲りず
また呼んで頂ける様 頑張って行きたいと思います。
今回の研修の写真を私のプライベートなホームページに掲載したいのです
が・・・http://homepage2.nifty.com/hhc/ 「S」
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2005年09月04日
拾って来たピアノ(7)-2 [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
二日間の日程を終えた。寸法取りから初めて解体・制作・組立と、大きな問題や事故も無く終了した。機械や刃物を使うので、危険との隣り合わせである。穴あけまで進めなかったのが少し残念だが、これ以上急いでいい事がない。今回は、これで充分だと思う。
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2005年09月03日
拾って来たピアノ(7) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
ピン板をカット 取り外し
(ノコで大胆に本体から切り取る)
ピン板制作 厚みを決める
(手前が厚く奥が薄く傾斜をつけた)
ピン板を本体に取り付ける
(今回は、低音側をくり抜き組み込んだ)
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2005年09月02日
拾って来たピアノ(6) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
ピン板の交換に着手。知人の紹介で2名の研修希望者と作業を進めた。危険や大変な作業を避けがちな若手の技術者が多いこの業界でも機会があるとこんな遠くまで出かけて体験しようとする人がいる事に喜びを感じる。使い捨て社会にあって、今回のような作業は殆んど無いと思われる。
私自身、独立して10年で始めての経験。解体前の状態を確認。各所の寸法取りから始めた。必要な部分の寸法は、きちんと正確に測定して置かなければならない。
ピン板交換 タイムテーブル
スタート 解体前の状況把握 振動有効弦長・弦太さ測定
ベース弦墨出し(巻線部分の確認)
2時間後 解体作業 開始
5時間後 チューニングピン取り外し・フレームボルト取り外し
7時間後 フレーム取り外し
8時間後 ピン板カット・取り外し
9時間後 本体ピン板取り出し・ピン板解体・厚み計測
11時間後 ピン板型板制作(2種類)・ピン板厚までカット
14時間後 ピン板を型板に添ってルーターでカット
18時間後 2段目ピン板を型板に添ってルーターでカット
微調整・本体との合わせ
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2005年08月20日
拾って来たピアノ(5) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
修理する事に決心した。大分検討したが、私の所に来たのも何かの縁。せっかくだから修理してみよう。ピン板交換の研修を希望する方も出てきたし、当分は教室備品で弾き込みをしてじっくり完成させるつもりでスタートした。各所の塗装を剥がしてみる。木目のピアノを修理の際に黒で塗り変えてあるケースも多いのだが、残念。最初から黒で仕上げる事を想定して製造された様子。当時大屋根の内側は、白木に塗装してあったと想像される。
黒の塗料を綺麗に剥がすといい状態で木目が出てきた。内側は、白木で残り全体を木目調のウォルナットで仕上げてみようと思う。細かな傷や欠損はそのままで化粧板剥がれだけを修理して塗装した。アンティーク調でなかなかいいと思う。
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2005年08月13日
拾って来たピアノ(4) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
取り付けてあるハンマーに1977年と書いてあった。27・8年前に修理を行なっている様子。でも、疑問点が多すぎる。アクションの取付・キャプスタンの取付。鍵盤の木工跡。製造年を1900年前後と仮定するとアクションのシステムを変更している可能性が大。イングリッシュタイプの初期型をシュワンダータイプに変更した可能性が非常に大きい。現状の鍵盤の重さは、70g以上。とても弾き難い。その上、理解に苦しむが鍵盤奥に鉛が入れてある。どんな理由からこんな修理をしたのだろう。
現状のシステムで弾けるように修理できるのだろうか?考えられる軽量化を試してみよう。
投稿者 sendai-p : 19:07 | コメント (0) | トラックバック | ▲PAGE TOP
2005年07月30日
拾って来たピアノ(3) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
下見をすればする程、悩んでしまう。響板の割れ・響棒の剥がれ・短駒の落ち。捨ててしまうには、ちょっと「もったいない」。
最近、この「もったいない」が国連の演説以来世界に通じる言葉になりつつあるそうだ。
「もったいない」
「MOXTUTAINAI?」
・・・でもどうしょう。
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2005年07月24日
拾って来たピアノ (2) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
・・・どうしよう。製造番号は、見当たらない。「ピアノアトラス」で調べると1880年から1924年までピアノを製造していたようだ。 ・・・アクションの形式から1900年代になってからの製造と考えられるが最低でも80年は経過しているようだ。
・・・どうしよう!!!
J.M.SCHWEIGHOFERs SOHNE-WIEN.
K.uK.HOF & KAMMERLIEFERANTEN.GEGRUNDET 1792.
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2005年07月23日
拾って来たピアノ [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
数年前に、知人から「買換えで不要になったピアノがあり処分にお金が掛かるので要らないか?」との電話がありいただく事にした。ウィーンに留学中に中古で購入して日本に持ち帰ったピアノと聞いて興味を持った。大分痛んでいるけど直せるかも?と言われ浜松経由で運んできた。2・3年倉庫の片隅に放って置いた。時間ができ開梱してみた。
響板は、大きく割れ修理の跡がある。新たな割れもある。響棒の剥がれも数箇所。調律は、所々大きく狂っている。ピン板が割れていると想像できる。チューニングピンを一本抜いてみると7.4mmが打ち込んであった。直そうか?捨てようか?今まで支払った運送費だけでも結構な金額。ピン板を交換して。響板・響棒を修理して。・・・どうしよう。
投稿者 sendai-p : 11:08 | コメント (0) | トラックバック | ▲PAGE TOP
2005年07月16日
T様宅へ修理を完了して納品 [■マイスターお仕事日記]
半年近くお預りしたピアノを納品した。T様宅も新築引越し前でピアノが一番先の転居者のご様子。この部屋でどんな演奏会が開かれるんだろと思われる雰囲気。響きも豊かで、窓から外を見渡す景色も最高でした。こうした納品に立ち会える事が幸せであり、作業の苦労がむくわれる瞬間です。1969年製造のヤマハピアノC7が36年の時を経て再び蘇った瞬間です。
投稿者 sendai-p : 19:09 | コメント (0) | トラックバック | ▲PAGE TOP
2005年07月05日
ニカワ鍋を購入 [■マイスターお仕事日記]
最近、木部にフェルトやクロスを貼るのにニカワがやっぱりいいのかな?と思うようになってきた。ボンドは、手軽で接着にも問題はない。ニカワの作業は、温度管理であったり濃度であったり、作業性が悪い。最近、部品の交換よりスキンやフェルト・クロスの貼替えが多くなりつつある。コストの軽減は言うまでも無いが、意外と仕上げてみると感触がいい。バックチェックなども今までは、交換していたが木部を生かして貼替えてみようと試行錯誤を繰り返している。こう言う作業は、やはりニカワが最適。そんな時、電気店で見つけた「おかゆメーカー」でニカワを炊けないか?と思い購入。外釜と内釜の間に水を入れるタイプの「象印」粥茶屋(かゆぢゃや)が気に入った!買って一度も粥を炊くことなくニカワを炊いた。二三度試してみたので大丈夫。炊き上げて「保温」状態での作業がオススメ!なかなかのすぐれ物。
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2005年06月19日
象牙鍵盤を漂白する [■マイスターお仕事日記]
梅雨の晴れ間をみて、象牙鍵盤の漂白を行った。めっきり象牙鍵盤が少なくなった現在では、本当に貴重な存在。このピアノも製造から35年経過しているが一箇所に小さな傷があるものの全て健在。丁寧にお使いいただいたと推測できる。自然保護や動物保護も理解できるが、大分生存状況にも変化があると言われてきている。最小限の捕獲はできないものか?和楽器等の関係者も対用品に苦労されていると聞く。ピアノの鍵盤に貼られた象牙だけでも大切に漂白したり補修して少しでも長く持たせたい。漂白後、一鍵づつ仕上げてみるとなかなかいい仕上がりで黒鍵も黒檀に貼替えたくなる。今回は予算の関係で無理だが、お客様にお薦め相談してみよう。
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2005年06月14日
修理を終えて納品する [■マイスターお仕事日記]
住宅の建替えも兼ねて半年間お預りしたピアノを、修理も完了しお納めした。玄関の複雑な構造に運送屋さんも四苦八苦。どうにか通過してお部屋へ。床の響きも抑えてあり、外への音漏れも無くとてもいい環境でした。お部屋の整理が進み荷物が入れば、ピアノの音も少し変化すると考えられる。お部屋とのバランスも良くお客様にもお喜びいただき一安心。交換した部品が落ち着くまで1・2年掛かると思いますが、注意深く管理させていただくお約束をした。
2階のリビングで美味しい紅茶をいただき、窓越しの風景の良さに感激!ピアノの修理に携わる者とって一番嬉しい一時を過ごさせて頂きました。
投稿者 sendai-p : 12:27 | コメント (0) | トラックバック | ▲PAGE TOP
2005年06月06日
黒鍵を仕上げる [■マイスターお仕事日記][◆特筆 作業レポート]
今回のピアノは、黒い鍵盤の表面部分を貼り替えた。お客様のご希望によるもので、一台分全てを貼り替えるのは初めての作業。ベークライトと言われる樹脂の部分を黒檀に貼り替える。ベークライト部分を綺麗に剥がすのが最大の課題。無理をすると下の木部が破損してしまう。経験者に教わるのが一番。意外と簡単に綺麗に剥がす事ができた。接着は、丁寧に位置を確認しながら行えばそんなに難しいことはない。最後にラッカー塗料を塗って仕上げ。仕上げてみて感じる事は、弾きごこちがいい事に気づかされる。今までは、白鍵も樹脂・黒鍵も樹脂だから同じ方がいいと考えていた。実際に自分で作業をして、弾き比べてみるとその意味に気付かされる。お各様に教えていただいた貴重な体験となった。

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2005年06月04日
鍵盤の重さを調整する [■マイスターお仕事日記]
鍵盤手前に測定用オモリを乗せて、鍵盤がゆっくり下がる重さを測定する。次にオモリを乗せたまま上がる重さを測定する。今回は、アクション部品を全てレンナー社の木製部品に交換したためか軽くなった。以前に打ち込まれた鉛を削った。鍵盤の重さは、重すぎても軽すぎても弾きづらい。メーカーやお客様の希望で最終的な数値は設定される。
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2005年05月30日
最終調整を行う [■マイスターお仕事日記]

外装の研磨・補修を終え最終調整に入る。交換した部品は、落ち着くまで変化する。時間を掛け弾きこみながら調整を繰り返す事によって次第に落ち着いてくる。納品日が13日に決まる。
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2005年05月28日
ピアノの外装研磨仕上げ [■マイスターお仕事日記]

ピアノの屋根を仕上げた。深いすり傷は、耐水ペーパーで傷を研磨する。ピアノの塗料が石油系ポリエステルになってから、大分傷が付きにくくなった。塗膜も硬く、光沢も増した。音に対する賛否は別にして、研磨によって新品の時の光沢を取り戻せる。
ペダル・キャスターも仕上がり、いよいよ内部の仕上げに入る。
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2005年05月23日
第一整音 [■マイスターお仕事日記]
交換すべき部品は、全て取り付けた。最初の音づくりを行う!全体のバランスを考えて。ハンマーに針を入れて、形を整える。
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2005年05月17日
鍵盤修理! [■マイスターお仕事日記]
黒鍵を黒檀に貼り替えるため、樹種の黒鍵を剥がした。鍵盤のフロントブッシングクロスを貼り替えた。鍵盤に触れた瞬間のガタが改善される地味な仕事だが仕上げてみると意外と大切な作業である。
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2005年05月16日
ハンマーのウッド加工・仕上げ [■マイスターお仕事日記]
はみ出たシャンクをカットして、ウッドのテールを加工して仕上げを行う。
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2005年05月14日
ハンマーの取付 [■マイスターお仕事日記]
ハンマーの植え込み・接着を行う。以前のサンプルに合わせて、位置・角度・方向を確認しながら新しいハンマーを一個ずつ丁寧に植え込んでいく。ボンドが完全に固まるまで何度も確認を行いながら。なかなか緊張する作業である。
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2005年05月13日
破損したキャスター [■マイスターお仕事日記]
一般家庭で使用されているピアノは、殆んど移動される機会はない。
学校とか公民館など公的施設で利用されているピアノは、意外と移動の機会が多いようだ。学校でも音楽室は、少ないが体育館は多いとか。現在修理中のピアノも学校で使用されていた物で大分移動の機会が多かったようだ。
キャスターの取付部分の内側が破損していた。通常解体しないと気が付かない部分である。車輪の軸側も大分摩滅していた。キャスターの動きが鈍いとか重いとかの症状があたかと思われるが・・・。
キャスターの動きが悪いと思わぬ事故になる場合がある。無理やり移動して脚が折れたり、外れたり。上が破損したキャスター取付部分。
下が、今回交換して取り付ける製造元で修理したキャスター。
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2005年05月12日
ペダルを磨く! [■マイスターお仕事日記]

金属部分の研磨を行った。 真鍮製の部品は、研磨すると本当に綺麗になる。

このピアノの塗装は、全体を黒の艶消しで仕上げるので
最後に艶消しラッカーを吹付けて仕上げた。
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2005年05月09日
関節部分のチェック! [■マイスターお仕事日記]
GWも終わり、全てがいつもの様子に戻る。とは言え、お休みは2・3日の二日間。意外と休日は仕事がはかどる。ボディーの塗装と張弦を終えた。今日は、ダンパーレバーの関節部分の点検から行った。シリコン油を塗布する。36年経っても特に問題なし。ご立派!
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2005年05月01日
ピアノを裏返す。 [■マイスターお仕事日記]
フレームを取り外し、本体を裏返して棚板を取り外す。清掃・塗装を行う。ピアノの裏と言えど大分汚れている。36年分のホコリが支柱にのっている。雑巾は、真っ黒。塗装を行うとなかなか綺麗なもの。まだ若い頃、ある方にこう教えていただいた事がある。一目で仕事を評価する時に、裏を見ろ。裏まできちんと仕事の気配りができていれば殆んど手抜きはないものだ!それ以来、できる限り裏にも丁寧な気配りを心がけている。
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次のピアノに取りかかる。 [■マイスターお仕事日記]

次に取り掛かるピアノはヤマハ C7#849XXX。製造年を調べると1969年、昭和44年製造、ヤマハCF発表が昭和42年、リヒテルが大阪万博でヤマハを演奏したのが、昭和45年。まさに「プロジェトX」の時代と言えよう。解体が進むにつれ当時の職人魂を感じる事ができる。材料も設計も組立技術も。当時の職人にピアノ造りの話を聴てるようだ。
この機会に村上氏や杵淵氏の著書を読み返してみようと思う。
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2005年04月29日
修理が完了して納品する! [■マイスターお仕事日記]
新築の綺麗なお宅に納品するのは、何回立ち会っても緊張する。信頼する運送屋さんでも細心の注意を口にしてしまう。今回も二通りの経路が考えられたが、最終的に玄関を通ることに決定!ギリギリ通過。お話には聞いていたが吹き抜けの大きな空間がピアノを待っていた。想像以上に響くとても素敵なお部屋でした。2~30人程度のサロンコンサートができそうな。T様のご意向とお部屋の響きに合わせて音色の最終調整を進めていきたい。お喜びいただき安心しました。
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2005年04月26日
最後の微調整を行う! [■マイスターお仕事日記]
28日納品分ピアノの最後の調整を行う。調律・整調・整音。
最後に、一鍵一鍵の落下重量を測定する。グラム単位の最後の微調整を行う。メーカー・年代・好みによっていちがいに何グラムとは言えないが、ばらつきは許されない!多少の要因で数グラムの変化はすぐ出てしまいます。数回くりかえす事によって段々ばらつきが無くなります。鍵盤に鉛を入れたり削ったり。
(列車事故の続報を聞きながら作業する。・・・ご冥福をお祈り申し上げます。)
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2005年04月23日
ドイツから部品が届く! [■マイスターお仕事日記]
ドイツ・レンナー社からのピアノ部品が届いた。今回は、意外と速かった!早速、点検。
このメーカーの修理は、珍しいのでサイズ・形状を入念にチェック。特に大きな問題はなさそうだ!取付・調整で修正できる範囲と思われる。注文した部品を入手して確認するまで安心できない。予定通りに進める事ができそうだ。一安心。樹脂を多用したこのメーカーのアクションをこの最高級の木製部品に交換する事によって、どんな変化が出るのだろう。想像はできても完成が楽しみだ。私が知る限り国内でも珍しいと思う。私自信、このメーカーの音色は好きだが、タッチが好きになれない。この部品に交換することによってどのようにタッチが変わるのだろう。
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2005年04月22日
ダンパーフェルトの貼り替え! [■マイスターお仕事日記]
この部品は、ピアノの音を止める部品で弦の上に乗ってます。グランドピアノで譜面台の下から中をのぞくと、弦の上に黒い部品に白いフェルトが貼ってあります。鍵盤を下げると、しばらくしてから上がり始めて鍵盤が底に着く時には、弦からフェルトが完全に離れて弦はフリーになります。黒い部分は木ですから何十年でもそう変化しませんが、フェルトは汚れたり硬くなったりして止音が悪くなります。フェルトを貼り替えると音もスッキリ止まります。今日の作業は、このフェルトの貼り替えでした。
投稿者 sendai-p : 08:11 | コメント (0) | トラックバック | ▲PAGE TOP
2005年04月20日
ベース弦が届き、張弦完了! [■マイスターお仕事日記]
午前中、仕上げの作業を行い午後は、張弦途中のピアノに移行。ベース弦(巻線)が届き、張弦を完了する。仕上げの作業を続けて行っていると、だんだん感覚が麻痺してしまう。午前中が、集中でき仕上げ作業には最適。音のニュアンスもつかみ易い。自分の思うように手順を組めるのも自営業の強みかもしれない。気の向いた時に、気の向いた仕事。
張弦を済ませておけば、一安心。落ち着くまでシーズニング!見た目は大分完成したかに見えるが、まだまだ2割程度の工程。
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2005年04月19日
仕上げ作業、整音を行う! [■マイスターお仕事日記]
お預りしているピアノを最終的に仕上げる時期にきた。調律も大分落ち着き、狂いも少なくなってきている。最後の仕上げに取り掛かる。
ピアノの音色を決定する整音作業。何台やっても緊張する作業であり、楽しみな作業でもある。今までの作業の総決算でもあり、ピアノの良し悪しにかかわる。急ぐ必要はなく、時間を掛ける事ができるので、慎重に!慎重に!
新築されたリビングの空間を想像しながら。最終的には、現地で微調整を行えるよう配慮して。ここ数日で最終調整を行う。28日の納品予定!
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2005年04月16日
ピアノに弦を張る! [■マイスターお仕事日記]

本体裏の塗装も完了し、フレームも取付けた。
弦枕のフェルト類も準備でき、張弦に入った。
年齢のせいもあり、なかなかの重労働です。
今日は、切りのいい番手でおしまい。(中音の途中でした)
投稿者 sendai-p : 09:34 | コメント (0) | トラックバック | ▲PAGE TOP
今日も塗装屋さん! [■マイスターお仕事日記]
今日は、響板を塗装した。いつものようにフレームを降ろして修理する場合、サインを入れている。ベース弦の下、ダンパーの奥の位置。次のオーバーホールが行われない限り残る位置で自分の仕事に対する責任であり、証と思い書いている。
延べ、数十台になると思う。所有者が変わっても自分の仕事に最低限の責任を持ちたいと考えています。
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2005年04月12日
今日は、塗装屋さん! [■マイスターお仕事日記]
解体が進み、フレームの塗装を行う。ちょっと雰囲気を変えるため色も変えてみました。自分の好きな色だけど、お客様の反応は???きっと気に入ってくれるでしょう!
色が変わるとイメージが変わって、感じる音にも変化を感じるのは自分だけでしょうか。
自己満足も大事、大事。
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2005年04月11日
次のピアノに取り掛かる [■マイスターお仕事日記]
作業中のピアノが一応組み上がった時点で、次の作業予定ピアノの部品調達に着手。部品が届くまで時間がかかるので必要な部品を整理して発注しておく必要がある。サンプルを取り外して送ったり、資料と照らし合わせて発注!これがなかなかメンドウな仕事。間違った部品が届くと工期も遅れてしまうので慎重に!
次のピアノは初めて手がけるモデル。尚一層慎重に!
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2005年04月09日
今日は、椅子の修理 [■マイスターお仕事日記]
椅子も解体して修理。同じ33年物。木工組も今だ健在!金具も以上無し。解体したら、金具の下に4桁の数字が!驚き!ピアノ本体の製造番号に照らし合わせると下4桁に一致!当時は、椅子もピアノ本体同様同じラインで製造されていた事になります。今では考えられない話です。色合いもピアノ本体と変わりなく同じ着色塗料が使用されているようです。驚きです!今回は、塗装を磨き座の部分を本物のレザーに張替えました。自分では、納得ですが?・・・お客様の反応はいかに???
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2005年04月08日
今日も一台、眠りからさめた! [■マイスターお仕事日記]
午前、近くのお宅に調律にお伺いする。前回の調律から18年経過、お決まりの半音上げ。お母さんのピアノをお嬢さんが使い始めるとお聞きし少しばかり嬉しい気持ちになりました。
来年からは、一年に一度お伺いさせて下さいね・・・
工房に帰り、修理中のピアノの外装磨き。このピアノも1972年製造、33年前の製造。仙台市 T様からのお預り。新築移転を期に完全オーバーホール。部品は全てドイツ製を使用!工程の7割付近。最後の仕上げまでもう一息!頑張らなくては!
画像の大きさは、どこで設定するんだろう???




