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2005年09月30日
SCHWEIGHOFER=ウィーン製 [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
響板塗装を行なう。元の塗装は簡単に剥がれると思って取り掛かったが、残念。約30年の修理だと想像するがウレタン系の塗料が塗装されていた。意外と手間どる。表面部分の凹凸を出来るだけ取ろうとサンダーで大胆に平らを取った。響板だけを作業台で作業が出来る喜びを感じる。いつもは、親板(リム)が結構邪魔になる。
下地塗装から中塗り・仕上げと作業を進める。表は、これで完成。一週間も乾燥させれば響板の反りも増すと思う。裏は、本体取付直前に塗装するとしよう。
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2005年09月29日
SCHWEIGHOFER=ウィーン製 [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
響板の修理も終盤。響棒接着に使用した木ネジを木製ダボに交換、接着。さらに表面を同じ材質の松材のダボで埋木する。カットしてペーパーで仕上げた。次に塗装を施せば完成する。
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2005年09月28日
SCHWEIGHOFER=ウィーン製 [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
響棒を取り付けて、残りの響板を組み立てた。元の形に戻りつつある。接着の時間を利用して、本体の塗装を剥離する。黒い塗料をはき落とすと結構綺麗な木目が出てきた。本体胴回りに真鍮の飾りが施されていた形跡が見られる。
化粧板の張り合わせからやはり黒で仕上がられたピアノと想像できる。黒に真鍮の飾りが食みこまれていたと想像できる。親板内側もきれいに剥離した。響板接着部分のニカワをきれいに洗い落とす。
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2005年09月25日
SCHWEIGHOFER=ウィーン製 [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
取付可能な響棒から接着を行なう。以前の修理で使用された木ネジを利用し足りない部分は3mmのボルトを使用。ボンドは、ヤマハのモビニールを使用した。接着力がよく多少の充填部分があってもいいようだ。厚紙のようだった響板も次第に硬さが増していく。楽器が古いこともあって今回は、響棒に付けられたクラウンだけでそれ以上のクラウンはあえて付けないで接着した。多少自重で反る程度の工夫はしてみた。
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2005年09月24日
SCHWEIGHOFER=拾って来たピアノ(11) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
響棒のニカワを洗い落とし、サンドペーパーで仕上げる。響板の裏のニカワを洗い落とす。組立の手順を色々と検討する。製作手順と同じ方法が最適とはかぎらない。とりあえず中心部分の長駒を含む二つの響板を貼り付ける事にして工夫した。最大限、二つの響板が密着し段差が生じないよういろいろと工夫した。長駒との接着も同時に行なう。以前の修理で接着剤や余分な材料が差し込まれているのでなかなかピッタリとはいかない。位置や段差は最小限のズレに食い止める事ができたと思う。
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2005年09月22日
拾って来たピアノ(10) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
いよいよ修理を開始する。ニカワ切れの接着部分を接着する。本体支柱の剥がれている部分を接着。長駒の低音側を響板に接着。
以前の修理で穴の開いた響棒を修理。ついでに、ピン板製作の時に駆け付けいただいたY氏の提案により、響棒両端をカットしてみる。R40mmでそぎ落としてみた。響板全体の振動が敏感に反応しそうだが結果は如何に!
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2005年09月21日
拾って来たピアノ(9) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
ピン板の製作から、しばらく手付かずだった。響板の取り外しを行なった。意外と簡単に大きな欠損もなく取り外せた。響板は、大きく3本の割れがあり全て膠切れが原因と考えられる。親板塗装剥離と平行して響棒の剥離も行なう。全ての響棒が取れ響板も4分割。ようやく修理が始めれそうだ。
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2005年09月20日
ピアノに消音キットを取り付ける [■マイスターお仕事日記]
消音キットの取付とクリーニングのご依頼を受けた。大切にお使いいただいているご様子。製造番号から1973年の製造のカワイピアノ。通常この製造年だと現地での取り付けは不可能。鍵盤の筬を大胆にカットしなければならない。一軒家からマンションへの移動にあわせて消音キットの取り付けとなった。ご家族の思い出があって、買換えはしたくないとのお考え。こう考えるお各様には、どんな工夫も惜しまないつもりだ。今回の作業で工房に持ち込めば相当古いピアノでも消音キットの取り付けは可能なことがわかった。
投稿者 sendai-p : 16:37 | コメント (0) | トラックバック | ▲PAGE TOP
2005年09月11日
パリンカ コンサート [■マイスターお仕事日記]

アンドレイ・ピサレフ氏のコンサートが、パリンカで行なわれた。他のコンサートの仕事と重なってしまい前日と、当日朝でピアノを仕上げた。近頃の冷房のせいかピッチが上がっていたので下げなければならなかった。仙台での演奏会も久しぶりと聞くが、私も初めてお会いした。素晴らしい演奏に喝采。仕上がったばかりのCDにサインをいただき帰宅した。

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2005年09月08日
イバッハ(IBACH)との出会い [■マイスターお仕事日記][IBACH=イバッハ(ドイツ製)]
お客様からのご依頼で、修理可能かどうか見て欲しいとの依頼でお伺いした。現在も創業し続けるドイツ最古のピアノメーカー。イバッハ。過去に数台触れた経験はあるものの自分が修理を担当するのは初めて。何度か修理経歴を持つピアノで製造番号は見当らない。
なぜ、製造番号を消してしまうのか、私には理解できない。製造年を偽って新しいと説明して高額で売りたいのだろうか?メカニックの形式からも80年は、経過していると思われる。音色のばらつきは有るものの独特の音色。現状を見る限り大きな問題は無さそうである。数度の弦交換やハンマーの交換は行なわれている様子。でも、メカニックの大きな改造は行なわれていないと思われる。この枯れた音色を蘇らせる事に全力を傾けたい。半年に及ぶ大修理となるだろう。
投稿者 sendai-p : 21:18 | コメント (3) | トラックバック | ▲PAGE TOP
2005年09月07日
拾って来たピアノ(8) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
ピン板をフレームに取り付けるボルトの位置を出し、ピンの穴を開けて塗装を行なって完成した。先日、一緒に作業を手伝って下さったS氏からメールが届いた。
伊藤様
先日は、貴重なお時間と技術を提供して頂きありがとうございました。
私たちも大変満足した研修を受けたと実感しています。
伊藤さんから見れば素人の調律師ですが、これに懲りず
また呼んで頂ける様 頑張って行きたいと思います。
今回の研修の写真を私のプライベートなホームページに掲載したいのです
が・・・http://homepage2.nifty.com/hhc/ 「S」
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2005年09月04日
拾って来たピアノ(7)-2 [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
二日間の日程を終えた。寸法取りから初めて解体・制作・組立と、大きな問題や事故も無く終了した。機械や刃物を使うので、危険との隣り合わせである。穴あけまで進めなかったのが少し残念だが、これ以上急いでいい事がない。今回は、これで充分だと思う。
投稿者 sendai-p : 08:27 | コメント (1) | トラックバック | ▲PAGE TOP
2005年09月03日
拾って来たピアノ(7) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
ピン板をカット 取り外し
(ノコで大胆に本体から切り取る)
ピン板制作 厚みを決める
(手前が厚く奥が薄く傾斜をつけた)
ピン板を本体に取り付ける
(今回は、低音側をくり抜き組み込んだ)
投稿者 sendai-p : 22:05 | コメント (0) | トラックバック | ▲PAGE TOP
2005年09月02日
拾って来たピアノ(6) [■マイスターお仕事日記][SCHWEIGHOFERウィーン製=拾って来たピアノ]
ピン板の交換に着手。知人の紹介で2名の研修希望者と作業を進めた。危険や大変な作業を避けがちな若手の技術者が多いこの業界でも機会があるとこんな遠くまで出かけて体験しようとする人がいる事に喜びを感じる。使い捨て社会にあって、今回のような作業は殆んど無いと思われる。
私自身、独立して10年で始めての経験。解体前の状態を確認。各所の寸法取りから始めた。必要な部分の寸法は、きちんと正確に測定して置かなければならない。
ピン板交換 タイムテーブル
スタート 解体前の状況把握 振動有効弦長・弦太さ測定
ベース弦墨出し(巻線部分の確認)
2時間後 解体作業 開始
5時間後 チューニングピン取り外し・フレームボルト取り外し
7時間後 フレーム取り外し
8時間後 ピン板カット・取り外し
9時間後 本体ピン板取り出し・ピン板解体・厚み計測
11時間後 ピン板型板制作(2種類)・ピン板厚までカット
14時間後 ピン板を型板に添ってルーターでカット
18時間後 2段目ピン板を型板に添ってルーターでカット
微調整・本体との合わせ




